合わせ方のタブーなんて存在しないのではないかということ
【ルック】「メゾン マルジェラ」2020年春夏パリ・コレクション | WWD JAPAN.com
メンズドレスファッションが好きな方は分かると思うのですが、この世界には意外とルールというか、定型みたいなものが存在します
代表的なのが、"ベルトと靴の素材や色は合わせる"
いろんなルールがあって、そこにトレンドがのっかてきて、評価されるようなファッションはそういった、ある種"基準"のようなものを満たしたものだけが評価されるような世界がメンズドレスの世界です(その基準が"モード系"との差別化になっている)
流行の話で言えば、コートやパンツは、ある程度ゆったりしたもの、腰回りにゆとりのあるプリーツ入りのものでないと、うまいことトレンドを取り入れられていない、ちょっと古臭い、といった評価をされがちな傾向にあります(カジュアルファッションの世界では全体的にサイズ感がゆったりしてきていますよね)
もちろん、アパレル関係者でない限り、周りの人が全員洋服が好きな状況があまりないので、そんな服オタクみたいな評価はなかなかされないかもしれませんが、少なくともファッション業界の方からするとそういった評価になるのでしょう
しかし、本当にそういったルールに沿わないといけない事なのでしょうか
もちろん、メンズドレスの歴史を理解すればするほど、そういったルールを理解することが重要なのは分かりますし、業界人はそうした理念を自分たちが提供する商品の上に乗せるのは理解できます
しかし、それに縛られてしまってばかりでは、本当の意味で装う事を楽しむことはできないと思うのです
また、正直なところ、各業界人たちの解説を聞いていると、自分たちの商品を売りたいがために消費者にトレンドを意識させ、すでに持ってるアイテムを古臭いと言っているのではないか、と思ってしまう事も多々あります(業界人全員に対して言っているのではなく、あくまで一部に対してです)(まぁいろんな忖度もあるのでしょうし)
ルールに関してもそうで、例えばベルトを靴と合わせなくても、少なくとも私は気になりませんし、おそらく周りも気にしてません
というか、そもそもそこまでルールも知らない事がほとんどでしょう
ルールを理解した上であえて外している場合もあります(いわゆる"はずし")
なんなら最近だと、サルトリアテイストやグルカパンツの仕様でベルトループがないパンツに関しては、そもそもベルトすらしませんしね
昔は存在したが現代では洋服の多様化に伴いなくなってしまったルールも存在します
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何が言いたいかというと、好きな服をいろんな風に合わせてみて、自分が着たい服を着ればいいと思うのです
ベースはメンズドレス系ファッションだけど、考え方はモード系的な
"メンズドレスファッション"と一括りに考えてしまう必要性はないのです
言うなればネオ・メンズドレスファッションです
少なくとも、業界でも比較的若い世代の方々、ピッティでも若い世代の方々、はそうした意識を持ってファッションを楽しんでいる感じがします
服が好きで、ルールまで興味があるなら調べればいいし、そこまではめんどくさいと思うなら別にルールなんて知らなくてもいいのではないかと思うのです
そこまで知らなければメンズドレスを語れない、こうした基本を分かってないから減点、なんて基準はありません
これからも自分の好きな服を着たいように着ていこうと思います
ちなみに、トレンドに反して細身のパンツが気になっているので、こんな記事になりました
細身のパンツ、かっこいいですよね
それでは、また。